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 ▼ 積雪地域・雪と氷結との戦い 

札幌は政令指定都市のなかでも年間累計降雪量は随一の寒冷積雪都市です。2月中旬から3月初旬にかけて、平地中心部でも1メートル超の積雪を記録する年も珍しくはありません。 

 

(参照) 札幌管区気象台の累計降雪量と積雪深 <札幌市HP>

 

それでも都市機能が失われることがない(少々の混乱や不都合があるにしても)のは、自治体や道路管理者の除雪の功によるところ大であります。 機械式駐車装置の場合は、屋根・壁に覆われているものがほとんどですから、気象条件にはあまり左右されないだろうとお思いの方が多くおられるだろうと思います。しかし、駐車装置も気象条件に大きく左右されるのが現実です。駐車装置のドアー・シャッターや隙間(構造上必ず必要な隙間)開口部から吹き込む雪、車両が持ち込む雪などによって、機械の故障、不具合の原因となることも多々あります。経験上、最高気温も零下の真冬日に降るような乾いた雪はさほど障害になりませんが、着雪するような湿った雪が着雪したまま更に氷結するような気象条件が一番厄介です。 壁やドアー一枚だけで外界と接している機械式駐車装置と、完全に屋内に設置される乗用エレベーター装置等とは根本的に違うということを知っていただきたいのです。

装置メーカー各社は、北海道をはじめとする寒冷地に設置する駐車装置には様々な寒冷地対策、凍結対策を施しています。 札幌市等、積雪寒冷地域への駐車装置の普及にあたっては、まさに雪と氷結の戦いであったはずです。
現地で我々のような地元業者がとっている対策としては、凍結が不具合要因となる装置の要部にヒーターを施し、着雪して誤作動をを引き起こすセンサーやスイッチ類に覆いを施して着雪を防いだり、氷雪が落下するのを防ぐ為にゴム板等で覆いをしたりです。 あるいは、利用されるお客様が滑って転倒しないように、装置内の歩廊やステップに滑り止めを施工する等も、雪と氷結の対策として保守整備の重要な項目です。

 

利用されるお客様・入庫車輌に対しては、駐車装置に入庫していただく前に車輌のボンネットや屋根に積もった雪を取り除いてもらう(注2)、タイヤハウスに付着した雪氷を取っていただく(注3)などのお願いをしています。 また、屋外にあるピット式駐車装置(駐車装置の種類を参照ください。)は、ピット内の壁面に融雪水のつららが成長したり、ピット底に排水溝ごと凍りつき、チェーンやリミットスイッチ(パレットが定位置で停止するためのスイッチ)を阻害し、思わぬ故障に発展するケースもあります。そのほか着雪、凍結による故障要因はいろいろあります。 私たちも、日常の点検整備でできうる限りのチェックや防止対策を心がけています。しかしながら、相手は冬場の厳しい気象条件です。 駐車装置を円滑に運営するため、冬場故障の原因をできるだけ解消するため、お寒いなか誠に恐縮ですが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

(注2)屋根に積もった雪をそのままに装置内に入庫させてしまうと、車両高さ検知のセンサーが働き、異常信号により装置が停止してしまう場合があります。

(注3)タイヤハウスに付着した雪氷はかなりの重量があり、そのままに入庫させてしまうと、装置の動きや装置内温度によって下に落下し、装置の機器類を破損するだけでなく、状況によっては下位の車輌を損傷したりと、故障や事故の原因となります。