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 ▼ 機械式駐車装置の種類

機械式立体駐車装置は 平置きの平面駐車場では需要数を賄いきれない、もっと駐車場の収容台数を増やしたいという場合、 自ずと機械式駐車装置、自走式立体駐車場の導入が計画されます。 いまさら述べるまでもありませんが、駐車場が計画される場合、それが平面や、自走式立体駐車場であれ、立体駐車装置であれ 必ず、次の4大要素に基づいて検討がなされるはずです。

① 収容車数: 

  最大何台の車両が利用するのか、収容力が必要なのか

② スペース: 

  駐車場もしくは駐車装置に供される敷地面積・地型 あるいは許容される高さ、地下深度。

③ 法的な拘束: 

  許容される容積率、斜線制限、日影、その他建築基準法、消防法、条例等で定められるもの

④ コスト: 

  建設予算、及び維持管理に要する予算

(まず最初にお断り) ここで述べさせていただく駐車装置の名称は、各メーカーのパテントその他に抵触するおそれがありますので、あくまでも区別の便宜上、仮の名称を(当方で勝手に)付けて分類したものとお考え下さい。業者間用語としての「通称」や「仮称」も含まれますのでご容赦ください。

★ 機械式駐車装置は大別して

1.垂直循環方式(メリーゴーランド)や、エレベーター方式の垂直タワー形駐車装置

2.二多段式駐車装置(ピット式2/3段型、横行昇降駐車装置、他)

3.地下式駐車装置

の3つに分類されます。

 

1.鉄骨造タワー型駐車装置

比較的土地の付加価値が高い地域でテナントビル、デパートやホテル等の商業施設、集客施設に併設される駐車施設です。一頃前までは都市中心部や駅前商業地域などにしかない施設でしたが、近年はマンション等の住居施設に設備される例も多くなりました。 大きく分けて 下の3種類があります。

タワーパーキング

① 垂直循環方式

機械式立体駐車装置の最も早期に開発された機種であり、実績とともに高い信頼性を有します。 車両を収容するパレットとケージ(籠)が全車両分 右回り、もしくは左回りに一緒に稼働しますので、 便宜的にメリーゴーランド式と呼ばれることもあります。

他の2機種に比べ、わずかながらも敷地面積が小さくて済みます。 用途に応じて、下部乗入れ(標準)、中間乗入れ(半地下)、上部乗入れ(地下式)の選択が可能です。

エレベーターパーキング

② エレベーター方式

搬機(収容車が乗る昇降機)と収容車をパレットごと収める棚の組み合わせです。
・搬機(昇降装置)の電動機容量が小さくて済みます。
・エレベーターですので、理論的には収容車を収める棚を高さ方向に増やせば収容車台数を増やすことができます。
高層型エレベーター駐車装置(80~120台収容)の実績も増えてきました。

パレットレス方式(くし刃型

③ パレットレス方式(くし刃型)その他

装置断面でみれば、中央が昇降路で左右が車両を収容する棚である構造はエレベータ方式の駐車装置と基本構造は一緒です。 「くし刃型」の搬機底部と各棚から伸びる「くし刃型」の収容装置で収容車の受け渡しをします。エレベータ方式では入庫や出庫が連続するとパレットを取りに行く動作が必要となりますが、パレットレス方式はその必要がなく、入出庫に関わる処理速度は高速です。

その他、パレットレスコンベヤ方式等、数種類のパレットレス方式があります。

 

2.二多段式駐車装置

一口に二多段式駐車装置といっても、メーカー各社から様々なタイプの駐車装置が市場に出ており、概略だけでも全てについて言及することは不可能です。ここでは広く社会に普及している数種の駐車装置についてのみ述べさせていただきます。

ピット二段・三段方式

① ピット二段・三段方式

装置の稼働は単機ごとに垂直方向に昇降します。(単機で)地下躯体(ピット)の中に 1台分(地上部と合わせて2台収容ーピット二段式)、もしくは2台分(地上部と合わせて3台収容ーピット三段式)の車両を収容する装置です。もともとこの装置は一般のマンション入居者他、駐車場利用者が操作することを前提として開発された駐車装置であり、動作中であっても作動ボタンから手を離せば機械が停止する仕組みになっており、安全には一定の配慮がなされています。

横行昇降駐車装置

② 横行昇降駐車装置

地上四段とか、地下一段・地上二段の三段式とか、立地条件に併せて様々なバリュエーションが組めるのが本駐車装置の特徴です。
殆どの装置は地上(一段目)に横行パレットをもち、この横行動作と各部昇降動作の組み合わせによって、指定No.パレットを呼び出して入庫操作、出庫操作をします。 機械稼動中並びに停止状態では簡易ゲートが下がって装置内エリアには人が入れない仕組みなっています。この装置も、一般利用者が操作をすることを前提とした機械設計となっており、特別な知識や経験は不要です。

 

3.地下式駐車装置

地下を掘って地下スペースをつくり、そこへ装置を組み込んでいきますから、「地上に装置を置く」場合より建設コストは相当高くつきます。
地下式駐車装置が土地や建物の付加価値が高いところでないと計画されにくい理由です。

地下式パーキング

① 地下式パーキング

◎ 水平循環方式・多層循環方式:比較的小~中規模の収容台数指向


平面往復式

◎ 平面往復式:比較的中~大規模の収容台数指向 などがあります。